2013年12月7日土曜日

しなしなの土曜日

一週間に一度は、しなしなになって、一日中ねむねむ、の日がある。

本日はまさにそう。

朝起きてせんたくものを干す。

西向きなので今の時期は、午後にならないと日がささない。

テレビで事件に遭った家を伝えるとき
よくベランダに干しっぱなしの洗濯物を映して
主のいなくなった様や、日ごろの暮らしぶりを匂わせることがある。

干すとき、私にもし何かあったら、と考え、
なるたけきちんと干す。

だけど、大風吹いた日以来、枯れ葉だらけなんだよなぁ。
今度、ベランダ掃除しなければ。
部屋の掃除も怠っているに、ベランダだけとは、これいかに。

Yくん、友だちのTくん家に行く。
Tくん、若いのに
私と大瀧さんのナイアガラ(特にレッツ・オンド・アゲイン)
や、つげ義春話ができる、なかなかユニークな人。

小学校一年から不登校だった彼への一番の心配ごとは
友だちができるかどうか、だった。

しかし今となっては杞憂に終わった。
世界のあちこちに友だちがいるのである。

最近はむしろ「結婚するならオノヨーコのようなぶち切れた人と」
と言う発言の方が気になる。
つまり、専業主婦がイイワ~と寄りかかる人ではなく
共に闘い刺激をあたえあう人をパートナーに、ということらしいが。

いったいどこでこうなった。

紅茶をいれ、パンを食べて
だらだらネットを見る。

原稿整理。
ライナー書き。
プリンタインクなど注文。
考えごと。

タイマーかけて、30分昼寝。

ミーターズの抜きんでたビートの繰り出し方を
言葉にすると何と表現すればよいのか
しばし考える。

誰もいないので夕飯は
冷蔵庫にあったカレーうどんに長ネギ刻んで。
納豆、リンゴも。



2013年12月6日金曜日

りんごの音

昨日は、少しばかり気持ちに余裕をもって
アトランティック・レコード第5弾のライナーを書いたりしていたが
今日は、入稿作業と、次号の出稿が重なり
ばったばた。

そのうえ、出版社から年内に仕上げるべき本の進捗を問うメールあり。
27日が〆切なのだ。
いろいろ言い訳していたが、いよいよ本腰をいれねば。

デザイナー(男性)が弱音を吐くものだから
ちょっとぶちぶち言ってしまった。

いや、こんなときは
もっとハッキリ、なんとかしてほしい旨、伝えるべきなのだろうな。

午前中、電車で1時間移動。
2時間打合せ。
また1時間移動。

途中下車し昼ごはんに2人分のチキンカツ弁当。
今日は落ち着いて夕飯が食べられない予感のため
Lマーメイドで夜食、朝食用のパンを買う。
お買い物シールがたまったので、シートももらう。

小春日和で陽ざしがよい具合。
電車内ではうとうと。

本当はいろいろ構想を練りたいこともあるし
読みたい本もあるのだけれど。

そうそう。

先日、デメ研の忘年パーティに行ったらK川さんより相談あり。

音楽(ブルース)に関して、ちょっとおもしろい動きができそうだ。

デメ研には、いつもとんでもなくアグレッシヴな人が集まる。

うちのYくんは、翌日さっそく都内で開かれた
京大関係のプロジェクト・イベントに参加した。
若者は身軽だ。

パーティでは帰りに青森のリンゴを2個いただいた。
いま食卓に並んでいるが、私、実は
リンゴの皮むきが苦手だ。

ナイフがあたる、しゃりしゃりすりすり、という音が苦手なのだ。

そんなわけで、しゃきしゃき と歯が当たる音も苦手。
途端に鳥肌がたつ始末。

リンゴは大好きなんですよ。
アップルパイも。
フルーツサンデーも。

お歳暮にサラダ油セットいただく。

2013年12月4日水曜日

思い込み

隣の県まで1時間かけて行く日。

昼ごはんにオリジンで買ったハンバーグ弁当と、
ワカメとタコの酢の物を食べて出発。

地下鉄は始発からなので必ず座れる。

目の前に腰をおろそうとした
私よりは年上であろうムートンブーツの女性。
シートの上に置きっ放しになっていた
空いたコーラのペットボトルを
あろうことか隣に座っていた若い男性の足もとへ転がす。
驚いた顔でにらみつける男性。

ムートンの女性は、若い奴はなってないとばかりに
彼が置きっぱなしにしていたとでも
思ったのだろうか。
にらまれているのもお構い無しに
どっかと腰をおろし、
腕組みして目を伏せ
落ち着かぬ様子で足を小刻みに動かす。

耳たぶから長く垂らしたピアスに
深いグリーンのニットのチュニック?。
決して何もかも構わない人ではなさそうだ。

でも感じ悪いよなぁと思って見ていると
目をあけ、ふと宙を追う。

あれ、ちょっと泣いているのかな。
涙目なのかな、この人。

ただの感じ悪い人ではなく
なにかイヤなことでもあったのか。

そうか、そうだな。
人は見かけだけじゃわからない。
いろんな事情をかかえているものだからな。

そのうち、おばちゃんの隣に女子高生。
漢文の参考書を食い入るように見ているのは感心だが
まぁ、チェックのスカートが短い。
にょろりと伸びた足。
私でさえ目のやり場に困る。

最近は、膝をそろえて座るように
誰も教えないのだろうか。

無関係のおっさん、おばさんになら
太ももやパンツなど、見えてもモンダイないのだろうか。

とにかくお嬢さん方の色気のなさといったらこの上ない。

電車で化粧直すんだって
でっかい鏡じゃなく
ちょっと手鏡ではじらいながら
口紅をひき直すくらいが色っぽいと思うのだが。

私は私の隣のおっちゃんが
やらしい目で見ているのではないかと
ちらちら気にする。
おっちゃん、気づいているはずだ。
そわそわとカバンをいじっている。

でもそれもまた、見かけじゃわからない。
私の思い込みなのかもしれないな。

そうして、だれも私のことなんか見てないし
見ていたとしても
私のこころ持ちなんてわからないものなのだ。

2013年12月3日火曜日

壊れた橋

ここ数年、11月から12月にかけては
新年号をトリプルで受け持ったりして
怒濤の忙しさになる。

取材して書いては出し、
チェックして、また出しのトコロテン方式で、
片づけてゆく。

若いころは、たくさんのことを並行して進めることに
喜びを覚えた。

綱の上をほい、ほいとバランスをとりながら
わたっていくような調子がすきなのだ。

そもそも。

「石橋を叩いてねぇ、壊れていると知っていても
向こうに欲しいもんがあると渡っちゃう性分なんで、あはは」
と笑っていたものだ。

最近は、齢を重ねたせいか、
それもどうなんだろう、と思うようこともある。

なにしろ、壊れた橋は、自分で直せない。

だが、川の向こうに欲しいものがあると知っているのに
渡らずにいることができるものか。

友だちから、相談事のような電話があって
ふとそんな心持ちを思い出した。

とは言え、友だちに
壊れていてもわたっちゃえよ、と言うのはあまりに無責任な気もする。


ちなみに「壊れる」は、ブルースのキーワードの一つではないだろうか。
逆に私は「アンパイ」というやつが、あまり好きではない。