2012年7月5日木曜日

西麻布にサルパラダイス

今夜は、西麻布<新世界>で
松竹谷清さんと、カセットコンロスのライヴ。

キヨシさんは、今、札幌在住。
BAR BAHIAのマスターでもある。

http://d.hatena.ne.jp/matsutakeya/ 
今夜のテーマは、<リターン・トゥ・サルパラダイス>というわけで、
青山サルパラダイスのマスターだった吉村さんがDJを務める。

吉村さんは、80年代後半にサルパラダイス→自由が丘マルディグラ→
そして現在は熊本県人吉市で「ベアーズカフェ」のマスター。

http://d.hatena.ne.jp/bearsmick/

札幌から、熊本からと、久しぶりにお会いする方がふたり。
そしてコンロスの和田くんとも
bsrの原稿以外ではお久しぶり、である。


仕事を片づけ、六本木から西麻布まで
六本木通りの一つ裏手の道を歩く。
明治屋の裏の通り。
この一画が、今、ぽっかり開いている。

 なんにも建たなければいいのに。

六本木には多いときで、週に3回くらい来ているが
本当に来ているだけで、寄り道するということがない。

もっと歩いてみたい。

さて、およそ15分で目指す<新世界>に到着。
ここは元、自由劇場だった場所。

友人のYさんいわく
学生時代、真冬にここで芝居を観たときには
入口でコートもセーターを脱がされ、
汗だくで鑑賞し終わったら、全員におしぼりが配られたのだとか。

ビオレさらさらパウダーシートなんてもののない時代の話。

階段を下りていくとYさんがキヨシさんと立ち話している。

久しぶりに会うキヨシさんが
がっちり握手してくれた。
すっごい力のこもった握手。
男の握手だ。

キヨシさん、変わらないなぁ。
まっすぐに。
飄々と。

というより、歌もギターも、昔以上に、はればれしてた。
みずみずしい声。
裏表のない歌。
めりはりのある日本語。

年を重ねて着るものさえ、ますます板についてきた。

ときどき、音を外したりもするけど
そんなことは些細なこと。

ブンヤさんも言ってたけど
「Sittin' in the Park」とか選曲のセンスがいいなぁ。

友部(正人)さんの歌も、すごく彼に合っている。

いい歌を歌い継ぐ。

歌い手に(演奏者に)力があれば、これも立派なオリジナルだ。

おそらくキヨシさんも、カセットコンロスも
たくさん音楽を聴いてきた豊かな土壌があるから
シンプルなロックンロールでさえ
これだけカラフルな演奏になるのだろう。

楽しい一夜でした!





2012年7月3日火曜日

来日!キャンディ・ステイトン

6月30日、7月1日とビルボードライヴ東京に
とうとうキャンディ・ステイトンがやってきた。

予想以上に楽しかった。

全盛期云々は言いっこなし。

キャンディも、バンドも現役だった。

2009年には『Who's Hurting Now』
という力の入ったアルバムを発表し
ヨーロッパなどを中心にツアーも行っているのだから
当たり前といえば当たり前なんだけど
決して過去の人ではなかった。


なぜもっと早く呼べなかったのだろう。

フェイム時代、ディスコ時代、そして最後はYou Gotta Loveと
彼女の長いキャリアをそのまま映したような選曲。
ステージを続けている人ならではのショウ。
 
 Listen To The Music
 Stand By Your Man(男声コーラスのザヴィアー・バーネットが歌うStand By Me をはさんで)
 Nights On Broadway
  I Feel The Same
 I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart
 You Don’t Have Far To Go
 Suspicious Minds
 In The Ghetto
 Young Hearts Run Free
 Yourou Got The Love
   アンコール:Hallelujah Anywa
  
   (最前列でステージ上の曲目表を必死に書き写したM先輩Good Job)



「私の教会ではディスコみたいに踊るのよ」
と、2日目の1stステージで言ってたけど
確かにヨーロッパの映像を観ると
みんなスタンディングで一緒に歌って踊っている。

日本のファンはフェイム時代の“あの歌声”“あのサウンド”を
皆、待っているんだろうけど
ライヴとしては、会場との一体感が味わえる
「Stand By Your Man」や
「Young Heartd Run Free」あたりに
むしろキャンディらしい温かみを感じた。


帰ってきてからは、こればっかり聞いてます。

「Young Heartd Run Free」は、日本盤のタイトルが
「ハートのときめき」でしたが
私の周囲、ブルース婦人部では
「張り裂けセンセーション」で通っています。




語りも丁寧で、英語が通じないなりに
一人一人に語りかけるように
楽しんでもらえるよう

また、1日目は、4階、5階ののお客さんにも声をかけていた。
そういう心配りのある人なのだ。

「お袋みたいだなぁ」と
同席してたAさんが言ってたけど
確かに、人なつっこい風貌は
南部のプチお色気なお母さん(おっかさんではなく)という雰囲気だ。

でも、年齢を考えたら色っぽい。
(年齢を考えたらいけないのかもしれないけど1940年生まれですから)

1日目の2部、間近で観たキャンディは
黒のキラキラミニドレス、素足に銀色のミュール
シルバーの指輪に、文字盤の周囲がキラキラの腕時計に
指先が赤いフレンチネイル。

2日目は黒のキラキラ・スパッツ(パンツかな)、
これもよくフィットしていました。

bsr誌「女のソウル」特集ではアレサを破って1位に選ばれた
女心を歌わせたら共感度ナンバーワンのサザン・ソウルの歌姫。
幸せな時間をありがとう。




◆サポートバンド

バンドのうちギターとリズム隊は
PUSHというバンドを組んでいる。
販売されていたCDを買おうと思ったら最後の1枚だったので
あらら、とがっかりしていたら
P-VINEからアルバムが発売されており、びっくり。

そこにもちゃんと、キャンディのサポートをしている旨、書いてありました。

http://p-vine.jp/artists/push
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